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訪問理美容 はーとはうすの日々 その3

 

回で3回目になりました。

今日で三日坊主目です。

 

継続がちょー苦手な私ですが何とか頑張ります。

 

今回は、とあるグループホームに訪問した際の印象的な出来事です。

 

 

数人カットをした後、

何度かカットした事のあるKおばあちゃんをいつも通り仕上げました。

するとなんだかいつもと様子が違い、なかなか椅子から立とうとしません。

 

 私「○○さん。終わりましたよ。お疲れ様でした。」

 

Kさん「はい。ありがとうございます。ほんとにありがとうございます。」

 

 私「こちらこそありがとうございます。」

 

なんて会話をしていたのですが、やはりなかなか椅子から立とうとしません。

近くにいたスタッフさんがそれを見かねたのか、迎えに来てくれました。

そして何度かお辞儀をされ、シルバーカーを押してご自分の席に戻られました。

 

別の方のカットが始まります。

 

すると2~3分してから先ほどのKおばあちゃんがまた戻ってこられました。

 

なんだかソワソワしたご様子。

 

見ると手に何か持っています。

しかも5~6枚くらい。

銀色のキラキラした丸くてうすい物体。

 

ん?

それはヨーグルトかプリンのフタの様に見えます。

 

どうやらシルバーカーの荷物入れ(座面がパカッと開くタイプ)

から出していたご様子。

 

「あれっ?Kさん。これは?」

とたずねると。

 

Kさんは無言でそれを差し出してきました。

 

無言で差し出してきたそのフタを

周りに目線を配りながら、

早く受け取って!ほら!早く!

 

と言わんばかりにグイグイ差し出してきます。

 

なかなか受け取れないでいると

今度は胸ポケットに入れようとしてきました。

(子供のころ、近所のおばちゃん達がよくやってきたやつ)

 

これは受け取っておくべきだと思い

「ありがとうございます。」

と言ってひとまずそれを納めました。

 

Kさんは微笑んで、シルバーカーを押してゆっくりと

戻って行かれました。

 

その真意、真相はいかに。

 

 

つづく